お題「住みたい場所」それは、沖縄さー。
・北国の視点
朝夕のテレビの全国版の気象予報は、日常生活を送るうえで欠かさずチェックしている方は多いと思う。
自分の住んでいるところだけのローカル予報も見るが、他の地域がどうなってるかも気になる。そこで、やはり全国版は外せない。
自分の住んでいるところが晴れ、よその地域が大雨などとなれば、いくばくかの同情の念から一瞬それを口にしたりもする。
逆に住んでいるところが大雨で、よそが晴れだとすると、多少うらやましかったりと自分勝手なものの見方をする。
さらにこれが、全国的に雨だとすると、「みんな雨だから」と天気については考えるのを早々にやめ、他のことを考えたりする。
けれどこれが気温についてだと、口には出さないが北国の者にとっては、南の地への羨ましさは格段にアップする。まあ、暑さが長続きする地域のご苦労など、わかるはずもなく、平均気温だけの話でいうと沖縄は、1,2月の最高気温の平均が19~20度で、最低気温の平均は14~15度だという。
一方、私の住んでいるのは、北海道帯広市。
1,2月の最低気温の平均は、マイナス14~15度で最高気温の平均は、マイナス1~2度である。最高気温がマイナスなのである!
私のこの季節に見る全国版の気象予報の目の移りようは、まず住んでいるところ。次に真逆の地域である沖縄へと移ってゆく。上記はあくまで、平均なので記録的な暑さ・寒さも当然あり、帯広市の2月の朝の寒さは、時にマイナス25度より下がることもよくある話である。そんな日に見る沖縄は15度だったりする。その差なんと40度!
ちなみに、北海道の人は真冬ではマイナス○○度とは言わず、ただ単に○○度と言う。マイナスなど言わなくても通じる世界なのである。
そして、これが他の地域の方から理解されにくいことだが、昨日の朝の気温がマイナス25度から翌朝マイナス20度になった場合、「今日は暖かいね」と言う会話が北海道では成立する。他の地域の人が聞けば、マイナス20度のどこが暖かいんだ、ということになるが、それが北国での冬の会話なのである。
・結論として
ここまで読んでくれた方の「ハイハイ、寒いところにずっと住んでいたあなたは沖縄に強いあこがれがあるのね」という声が聞こえてきそうである。
まさにそのとおり。
結論として、私が沖縄に住んでやってみたいことは次のとおり。
北国の雪や寒さのことを全てかなぐり捨てて、
一度でいいから沖縄の浜辺近くの木陰で、南風に吹かれながら、
南国の植物たちの奏でる葉音のささやきを聞きながら、
ハンモックの中で静かに揺られながら、
昨夜知り合った彼女の夢でもみながら、
ゆっくりとした時間を過ごしたい。
以上