『うっちゃれ五所瓦』さんざん笑かしてくれた後にくる目元の潤みが心地よい

『うっちゃれ五所瓦』を今週のお題「一気読みした漫画」に推す理由

 

結構以前の作品ではあるが、ネットで過去の作品も自由に読める時代だからあえてこの漫画を挙げてみたい。

基本、私は漫画はスポーツものが好き。

けれど、条件があるようだ。(最近、自分の嗜好がなんとなくわかってきた)

キャラクターがそれぞれ際立っていることはもちろんだけれど、漫画においては根性一筋の話は読んでいて疲れるし、おふざけが過ぎても乗ってこない。

そのバランスが大切。

そういう意味においては、『スラムダンク』なども大好きである。

けれど、キャラクターでいうと、『うっちゃれ五所瓦』は群を抜いていると思う。

タイトルからわかるように、相撲の話。それも、部員がたった一人しかいない高校の相撲部。そのたった一人の部員が五所瓦。

個人戦では、出場資格はあるものの、一人の部員では廃部も時間の問題であると悟り、彼は三年生最後の大会を団体戦で締めくくりたいと、部員集めを始める。

その集めたメンバーが、面白いのだ。

 五所瓦 角 武蔵山高校三年生相撲部最後の部員。無口で不器用だが、相撲への情熱は人一倍。個人戦では実力者。

 清川 薫 武蔵山高校三年生柔道部主将。二年生の時にインターハイ優勝の実力者。五所瓦の説得に負け、助っ人に加わる。

 難野 一平 武蔵山高校一年生、応援部員。ガリガリの痩せた男であるが、五所瓦と清川の勝負を見て、心酔し相撲部へ押しかける。「硬派だぜ」が口癖。

 関内 孝之 武蔵山高校一年生、レスリング部。レスリングの実力はあるもののプロレスラー志望のため、アマチュアレスリングに物足りなさを感じ相撲部の助っ人になる。土俵上でもプロレス技が炸裂する。

 雷電 五郎 武蔵山高校二年生、囲碁部員。彼は巨体だが、スポーツは全然だめ。しかし、見かけと名前で助っ人にさせられる。

 

とまあ、ここまで読んだだけで、面白そうな展開が待ってる予感がするよね。

実際、面白い展開が次々と。

そして、そのあとに目元の潤みへと誘う展開へと続くわけです。

未読の方、ぜひ一読を。